日常のこと

日々徒然|何も持たない……シベリア抑留者の話

氏がふと話を始めます。 「シベリアは春になると、地平線いっぱいに芍薬が咲くんだよ。地平線がピンクに染まる。とても美しいんだ」聞くと氏は、シベリア抑留者だったというのです。 シベリア抑留と聞くと、私の地元山口県には郷土の画家、香月泰男の代表的なモチーフでした。のっぺりした冷たい泥の匂いがするグレースケール……。当時の私の中でも、シベリアと言えば、色彩がなくどこまでも暗いイメージしかありませんでした。

田舎の話|蓮華畑の思い出

東京のうちの近所は花好きの花好きな人が多くて、手入れした花壇とか、お花の鉢とか庭木で、年中なにか楽しめる感じになっています。 こないだ、近所のコンビニに買い物に行った際に、見つけた蓮華。プランターで蓮華を育てるお宅がありました。 「へぇ~、蓮華か~」

日々雑記|人に聞かせるつもりじゃない歌が、ただ響いている 福祉バス内での彼女の声

「じいちゃん、じいちゃん」送迎バスの助手席が指定席の小学生の男の子が、運転手さんに向かって言いました。「は~い」

日々雑記|絵描きの描く絵には意味がある とある女の子のお話

 それであるとき、ふと思いついて私の絵を飾ってもらっていたんです。たまたま隣り合わせた、鍼灸師の紳士がその絵をじぃーっと見つめています。店主の話では、他のお客さんの中でも同じように、ときどき絵をじぃーっと眺めている人がいるんだそうです。  私が描き手だと紹介されまして、氏との話が始まりました。

日々雑記|深夜のお父さんドライバーに出会った日は、寒い夜だった

聞くとココの代行の受付時間は深夜2時まで。時間ぎりぎりでお客さんが乗り込んできて、随分遠くまで車を走らせることもあるそうです。私の車の運転席は代行さんにまかせて、私は助手席でふわんと酔った頭で代行ドライバーの話をしばらく聞いていました。 「実は、昼も仕事をしていて……」 それは大変だ。いつもですか? 「この時期のバイト代は子供にクリスマスのプレゼントを準備するのに使うんです」

日々徒然|痛みを忘れる音がある…小児麻痺の女の子と鈴とスキャット

痛みを忘れる音がある。楽器の共鳴音の中に。 13の時時計が頭に落ちて頸椎3番4番を痛め、成長期前だったので背骨が湾曲。一部内に入っている。痛みの一時退去先として、生音の反響音を利用していたのだけど。それ鈴でやってる小児麻痺の女の子がいて、聴いたらハッとしてた。

日々雑記|古民家の実家で思うこと03…樹齢47年

今まですっかり忘れていたんですが、私が生まれたときに植えられた杉の木が我が家の山にはあります。何にするって、家の建材にする用です。私の記憶が正しければ、20本か30本くらいあったように覚えているんですが。

日々雑記|古民家の実家で思うこと02…五右衛門風呂と私

特技:五右衛門風呂を炊くこと「実は、五右衛門風呂を炊くスキルがあります」最近、東京で面白がっていうと、笑いのネタになりますが。当方の場合はガチです。

日々雑記|古民家の実家で思うこと01

 うちの実家は古民家でして、昭和元年に建てられたと聞いています。昭和元年は西暦に直すと1926年で、今年は2021年だから、実家の母屋はかれこれ建てられてから95年たちます。

日々雑記|病は忘れて治るもの

この間、所要で実家に少し帰りまして。ふと、いろいろと思い出したこともあります。思えば、東京に出てきて10年くらい経つんですけど、ほとんどあったことは覚えてないんですよね、本当に。なんというか、データとしてはストックしてきたのですが、すべてが一本につながっていないような感じがします。