日々雑記|古民家の実家で思うこと01

 うちの実家は古民家でして、昭和元年に建てられたと聞いています。昭和元年は西暦に直すと1926年で、今年は2021年だから、実家の母屋はかれこれ建てられてから95年たちます。

 誰が建てたかと考えれば、当然、その時期に生まれていない私の父ではなく、さらにまだ若かっただろう祖父でもなく、そうすると、会ったこともない曾祖父になります。

 まあ私、この時実家にさらっと召喚されてたのですが、ちょうど良いことに、ちょっとアイデアをひねらないといけないことがあって、物理的に広さがないと案が出ないことが……。

 うちの床の間だと広さがちょうどいいやと、こんなこともあるものです。私が小さいころは、ここでよくゴロゴロお昼寝をしていました。

 この帰省でよくよく思い出すことも多くて、思い出しに帰ったかな、なんて。

 さて、昭和元年に建てられた古民家、そろそろ、本格的で全体的なリフォームを……。本当に修繕の必要があると思っています。ここのところ、大雨がひどくて床下の湿気からくるカビとかの影響がでてきているのでリフォームの必要が出てるな~、どうしようかな~、というのが、長女たる私の悩みの一つ。

 縁側に向かって障子は、文様入りの擦りガラスもしっかりあります。だいぶ前にtwitterで話題になっていましたが、このタイプの擦りガラスは、現在では残っていません。

 これが、昭和元年からつづいている建具か、作った人が生きてないので今はわかりません。

 小さい頃の私は、この横のまっすぐでない線が非常に魅力的に映って、四隅のクルクルしたところをよく指先でなぞっていました。すりガラスの擦ってあるザラっとした部分と、つるつるの部分とが、感覚が変わるので、指先で触って面白く感じていました。

 そうして、だいたい面白いのが興に乗りすぎるとやらかしてしまうワケで、油性のマジックかなんかでがりがりとやらかしてしまったりするわけです。
 結局、このガラスだけ変えるのですが、当時でも、このすりガラスと同じタイプは現存しておらず、普通のすりガラスになってしまっております(泣)。

 FBにこんなことを書いておりましたら、元の職場の先輩Mさんがコメントくださって、おじいさまがガラス職人で型を作っているということで、伯父さまが継がれたガラス工場では、型さえあれば作れるとのこと。びっくりです。まだ、できたのかと。

FBのコメントから、Mさんちのすりガラス

 大人になって見ると、まっすぐじゃない線にブルースを感じるなど、思います。