つどう場所、リラックスできるところ
去年、リニューアルオープンした図書館の中に、
感じの良いカフェがあって、利用してよく利用しています。
おいしいコーヒーとサンドイッチやスイーツがいただけます。
天井が高くて明るく、
オープンデッキで外に出ることもできて、ちょっとした公園がありして、
小さな子供たちやお年寄りも楽しめます。
私は、仕事のアイデア出ししたいときとかで使う場所でもあります。
「こんなところありがたいわ」
ある時、私が座った席のすぐそばに、
年配で車いすの女性が、付き添いの娘さんと思しき方といらっしゃっていました。
ここは、確かに車いすも利用がしやすい。
コーヒーを飲みながら、車いすの女性は外を眺めていました。
ちょうど小さい子供たちがデッキにはいて、にぎやかな声がします。
「子供たちが、タダで見れるなんて」
文章をそのまま受け取ると、弊害があるかもしれないけど、
とても女性は眺めているのが楽しそうでした。
コーヒーは召し上がっていますが……という野暮な突込みはさておき……
「いいわね。元気になるわ」
少し耳が遠いようで声が大きいので、小さな声でお願いと付き添いの方は言うのだけど、
声から、知的な方だとは判断できるのです。
聞いていると、不思議と目頭が熱くなる届く声。
日頃は、ひょっとするとほとんど外に出ることがないのかもしれません。
閲覧する本にも人が現れる
またある時、久しぶりに
絵のアイデア出しとおいしいコーヒーを欲して、中央図書館のカフェに行ったところ、
さすがにこの時間はソファの席しか空いていなくて。
さすがに人気かと、一人用のソファーに腰と下ろしてさてと目をやると、借りた大型の本を真剣に閲覧中の紳士がいました。
当然、本のタイトルが目に入ります。
「保存版・魚のさばき方事典」
……お父さん、
魚、さばくんですか……。
すごいリラックスしている空間だから、みんな、本に集中できます。
いい時間です。
お隣は奥様だったようで、と、そちらも、ハードカバーのご本を読んでらした。
たぶん、良い時間を
過ごされているご夫婦だと思います。
本読む時間って、良いですよね。