君の名は…|鳴き声に文法があるらしいシジュウカラさん

東京でも自然はある

東京に住んで、今年で10年になります。
結構出くわすのが、小鳥さんたち。
たとえば、深夜のホトトギスとかね。「どこで鳴いてるんだよ。マジかよ」とか最初は思っていました。
思えば、私の住んでいる地域というのが低層地域で、古くからの地主さんたちもいる地です。
それで、ところどころ、大きなお庭があるところもあり、
小さな森が存在するんです。そこに小鳥さんたちが住んでいるんです。

軽やかな声と黒いネクタイが特徴のシジュウカラさん

近所の高校の前を通った時、とても軽やかな声がしました。
街路樹に、シジュウカラさんの姿があり、「ツーピー ツーピー ツーピー」と特徴的な鳴き声がします。鳴き方は下記のよう。youtubeから拝借。

シジュウカラさんのサイズはスズメより一回り大きく、見た目の特徴は、なんといっても黒いネクタイ。

シジュウカラさんの鳴き声には種類がある

シジュウカラさんの鳴き声には種類があって、文法もあるという研究をしている人もいます。

いわゆる、さえずり。

それから、「ジジジジ」という地鳴き。

これも地鳴きで警戒を仲間に呼びかけています。

京都大学の研究によると、シジュウカラさんは文法を持っているらしい

このシジュウカラさんの鳴き声は研究が進んでおりまして、彼らが使っている歌声には文法が存在するというとのこと。

シジュウカラは、異なる意味を持つ鳴き声(単語)を文法に従って組み合わせ、文章をつくることが知られるヒト以外で唯一の動物です。
本研究グループは、同種・他種の鳴き声から合成した人工的な音列を聞かせることで、シジュウカラが初めて聞いた文章であっても文法構造を正しく認識し、単語から派生する文意を理解する能力をもつことを明らかにしました。
ヒトは文法を用いて新しい文章や多言語が混在した文章からでも意味を理解することができますが、この能力がヒト以外の動物において確認されたのは今回が初めてです。本研究成果は、文法能力の柔軟性を動物において初めて明らかにしただけでなく、私たちの言語がどのようにして進化したのか解き明かす上でも重要な発見です。


京都大学ホームページ「文法を操るシジュウカラは初めて聞いた文章も正しく理解できる」より

小鳥さんたちの生態は、本当に不思議ですね。

そんな、シジュウカラさんたちの衝撃的な「聞きなし」

小鳥さんたちの声を人の言葉に入れ替えて、日本人は昔から小鳥の鳴き声に親しみを持って接してきました。
たとえば、ウグイスさんの鳴き声が「特許許可局」とか、今の初夏にやってくるツバメさんたちの「土食って虫食って渋ーい」とか……。こうしたものを、「聞きなし」といいます。

で、シジュウカラさんの「ツツピー」とか「ツーピツーピ」とかの聞きなしを調べますと、次のように出てきました。

「土地 金 欲しいよ(とち かね ほしいよ)」

「ツツピー ツツピー ツツピー」

「土地 金 欲しいよ」

「ツツピー ツツピー ツツピー」

「土地 金 欲しいよ」

えぇえ~? と思った次第でした。
やっぱり、一丁前に黒いネクタイしてるからですかね。

ちょっと今度、シジュウカラさんに会ったら聞いてみます。