穀菜食|私が一般食を捨てたワケ・13|食と魂の救世主を探し出す



2.身体状況 2008年、初夏

栄養が吸収されない実感が出る

いつしかの東京のごはんは、黒米、黒豆を混ぜての玄米ご飯

 最初は、調子が良いと感じていた玄米食も、だんだんと栄養が吸収されなくなったな、と印象がありました。夏になると、玄米は消化しづらくなる場合があるようです。一度は柔らかくなり始めた体が、また、硬い方向に戻っているのが、自分で分かりました。
 
 本当にあせりました。でも、途中までは食べるものを変える事で、体は良くなっていたのは事実でした。
 まず、何が問題なのか……。関連書籍の情報を横につなげる私の浅知恵では、自分の命は救えないと判断します。
 
「これから先は、確実に専門家の知恵が必要だな……」
 
 私がやろうとしているのは、治病を含めた、根本的な体質改善です。とてもじゃないが、一般書籍では間に合いませんでした。

2.自分に与えた課題・1 食養の専門家を探せ

SNSで自分のサーチ能力を駆使

 それで、専門家で実践者の知恵を借りたいと思いました。条件を決めました。
「10年以上の食養の実務経験」
 10年と言うと、実務的に、いろんなトラブルが全部起き、解決した実績があるに違いない、と思ったからです。

 当時、元気が良かったmixiの関連コミュニティを探しまくりました。
 あいにく私は、文章を読み込めば、相手がどれだけ知識と経験を持った人なのか、判断できました。
 ところが、その能力は、私はお客さんに使うべきで、自分には使うべきでないと、変に思いこんでいました。そもそも、この身がなくなれば全部終わりです。頭を切り替え、能力を自分のためだけに、全力投球します。

 とにかく、コメント欄まで読み込んで、複数のコミュニティに発言されている方を見つけます。発言が理論的に安定していて、適切だと感じました。

真言宗の和尚さんは元サラリーマン

 それが、今でもたまにお世話になる、須永さんという、元サラリーマンという経歴を持つ、真言宗の和尚さんです。当時は福島県郡山にお住まいでした。私は、山口県に住んでいましたので、物理的には距離があります。
「穀菜食の舎」:米ぞうさんのブログ

初めて望診を受ける

2008年6月

 すぐにメッセージを入れて連絡を取り、直に電話でお話する事ができました。お経で鍛えられた安定的な声がします。
 望診をとりあえずしようというので、写真を送りました。違うかもしれないけど、おそらくこれを送ったかな? という写真が左の写真。玄米トラップにかかって、やばいな、と思っているころ。
 思えば、写真機能がついた携帯電話が出始めたのが、このちょっと前で、思えばタイミング的にもツイていたのかもしれません。
 当時は、携帯電話の写真機能の機能は低く、撮影のプロの間では、相手にされていませんでした。ただ、私はテレビディレクターでソフト側に軸足を置いていて技術屋だけではなかったので、「写っていて、状況が分かればOK」なんて一面もあることも感じていました。

 しかしまぁ、この吹き出物の位置で内臓が分かるワケです。どのみち、肝臓は腎臓は、基本的にアップアップ。
 和尚さんのお話では、脂肪が分解していない。原因は、おそらく玄米だろうとのことでした。

 食事の件については、
「玄米をそのままいただくのを、やめてください。
  炒って、お野菜と炊いておかずにするか、お粥にして召し上がってください」

 いずれにしても、私の体の消化力はとても弱いことを実感しました。

 生活については、
「自信を持って生きてください」
 と、おっしゃったと記憶しています。起きることについて、いちいちオロオロするな、と、そんな意味であるなのですが、振り返ってみれば日常を丁寧に生きる仏教的だとも、感じます。ただ、今の私が、この時の私に向って言うなら、たぶん、同じことを言うと思います。

「梅干の実をしばらくしゃぶってください」という
アドバイスもいただきました。
唾液の分泌が良くなるんですよね。

和尚さんのご意見を参考に、
ミョウガ(かぼちゃの味噌汁に入れました)とか味の濃い野菜とか
ナス(糠づけ)とかトマト(味噌煮・リゾット)とか、きゅうり(糠づけ・梅酢づけ)とうもろこし(湯がいたものにシソ)とかを取り入れて、あっさり。
がっちごちの陽性だった私の身体が、ちと、夏向けの身体になったようだ。

そして、快便!

しかし、春は、実家の植物達に「春野菜を取りなさい」と教えられ、
夏は人に「夏野菜を取りなさい」と教えられ。
秋には誰かに、また教えて貰ったりするのだろうか…。

小指の傷は、包帯もとれて、あとは自然まかせ。
あー。良かった!
  

2008年06月13日 mix日記

3.玄米食を考える

”マクロビやってる人は顔色が悪い”説

「マクロビやってる人って、不幸そうに見える」
 と、最近、言われた事があります。一理あるなと思います。一つの問題点として、顔色が全体的に浅黒い場合がありますね。
 これの原因の一つは、玄米の脂肪と推測されます。玄米をフライパンで乾煎りすると分かりますが、玄米の持つ脂で十分炒められます。

五目豆をたく

 マクロビオティックの本には一口200回噛みなさいとありますが、現代社会で一口でそんな回数を自然と噛める人は、ほとんどいません。それで、玄米の脂を分解できず、肝臓に負担がかかり、結果的に顔色がくすんできます。
 また、そもそも玄米は皮付きなので、農薬がきつい場合には、普通にその影響も肝臓に負担がかかります。

 須永和尚からのアドバイス以後の私は、玄米をお粥にして柔らく炊くか、炒ってきつね色にして食べるようになりました。

その他、玄米物「ブラックジンガー」「リブレフラワー」「玄米餅」

当時のパッケージの
リブレフラワー

 炒ったり面倒臭いわ、なんて場合は「ブラックジンガー」「リブレフラワー」 という、玄米を焙煎した粉があります。
 ブラックジンガーはコーヒー替わりの飲み物として、リブレフラワーは、そのままお湯で解いてちょっとお塩してスープとして、またお料理に加えても美味しく栄養素が取れます。リブレフラワーは病弱な方の、造血としても良いようです(私は、その後、食べれなくなってきた癌の父のためにも使っていました)。
 自然食を扱うお店や、楽天やAmazonからでも購入は可能です。 
 今後、時々こっちも使う事にしました。
 また、玄米餅も、吸収が早くておいしいですね。

   

4.実施状況 課題・2 チャイルド・スポンサー

自分の人としての機能を考える

「どうして自分の命を繋ごうか……」
 私は、そう考えていました。何か“絶対的な情熱”というものが、足りないと感じていたのです。腹の底から、情熱的なエネルギーがあると、この先、多分楽に違いない、と思っていました。
 人の横軸は、和尚さんや無農薬など野菜を扱うお店とかで成り立つのだけど、世代の縦軸が弱いなと感じ、網を張るイメージをしたのです。

 当時、一つ思っていることがありました。
 30過ぎて独身で子なしなんて、作り手的に半人前だ、と、思っていました。世の中では、結婚して子供がいて、というのが当たり前なこと。子を持つ親の気持ちも分からないまま、物を作ってしまうのか、と思うからです。

 こないだ、何かの流れで、これに近い話になり、
「子供のいない人の方が、大多数なのよ」
 なんて、50代の女性に言われましたけど……。

 人の機能上、受精卵の着床率が高いのは15歳ころですからね。
 いわゆる厄年の32歳以降は、江戸時代では将軍様の寝屋に入れない(笑)。昔の人の方が、命が危険にさらされているだけ、地球上の生きとし生けるものとして正しい判断をしているかもしれません。

 それともう一つ、人が都合良くずらした上の人の営みのことを、「ずれた側が正しい」と口にする人というのは、不思議な事に、実社会でも困難な立場に立つことが多いようにも思います。

  つまり、そのセリフを聞いた私の心の内は、最近の「“逆”ステレオタイプな答えは、どうでもいい」と感じていました。
 ステレオタイプが、早く結婚をして家庭を持ち赤ちゃんを作ることだとすると、過剰な「逆」の思考になりますね。「逆」が基準になると、国は内側から滅ぶわけです(笑)。

偽善という名の慈善

私のチャイルドの成長過程

 そんなある時、たまたまAmazonから頼んだ本が届いて、荷物を解くとチャイルド・スポンサーのチラシが入っていました。月々いくらかで、恵まれない国の子供の生活を支援するワールド・ビジョンのチャイルド・スポンサー。

 ……あ、これだ。

 世代の縦線強化で、支援という道もあるのは意識していましたが、団体に寄付という形では支援の対象が広すぎて、私には腹に落ちない感じがすると感じていない。

 チャイルド・スポンサーという形態は、一人の支援期間は10~15年、自分の体が10年持たなければ、チャイルドの自立は無くなるのは明確です。月々4,500円ですが、収入を得続けてないとできないのは認識できるので、おのずと力になりそうでした。

 海外向けの支援ものっていうのは、正直、金額が安いので、形になりやすい面あるのですよね。
 世界の本質を考えると、自国の日本の子供たちを支援をしたほうが、実際のところは、世に本当に役立つ効率は良いです。よく発展途上の国に「学校を作りました」とか「支援金を送りました」とかありますが、正直なところ「そこまで稼げてない」のも、比例的な事実ではと感じています。

 しかし、「思っているだけ」と、「実際にやる」のは雲泥の差です。

「自分の未来に掛けよう」

 この時の私は、自分の命に対する「責任」を明確にするために、支援という力で、将来生きるべき私の命を彼女の将来に転嫁するという、「偽善の具現化」をしたのです。

バングラデシュの女の子の小さな手形

 すぐに、チャイルド・スポンサーに申し込むと、バングラデシュの4歳になる女の子の支援が決まりました。家族と一緒に写った彼女の写真と、彼女のかわいらしい小さな手形が届きました。思わず、その手型に思わず自分の手と合わせます。

 なんて、ちっさいの。

 ポロポロと不思議な涙が流れてくるわけです。
 彼女は、その後幾度となく、私の心の盾になるのでした。血のつながりも何のつながりもない、赤の他人の彼女ですが不思議なものでした。

私が、意外と力が入るシチュエーション

 振り返ると、自分でも意外なくらい力が入るなぁ、と思う、社会的条件があるな、と感じていました。

 CATVで市政広報をやっていたころ、お祭りだかに取材に行くと、必ず、にこにこ笑いながら声をかけてくる、地元のお世話をしているおじちゃんがいました。
 4年も同じことをやっていると、技術面では仕事に慣れてきます。それで、終わりのころは、
「おじちゃんが分かったら、みんなが分かる」
 と、このおじちゃんベースで番組作っていたのです。
 番組放送後、こちらの伝えたいことが届いたかどうか、いつも、取材先で顔をおじちゃんの顔を見かけると、確認していました。「あれは、よー分かった」とか「良かったよ」と、言われると、安心しました。

「その人がいれば、頑張れる」
 端的に言えば、という感じでしょうか。
 この私の「ちょっとした機能」も、今回の状況を打破するのに使えないか、と、命を使うという条件の上に、支援を載せてみたとも言えます。

2008年に初めて作った
「あずきかぼちゃ」
腎臓とか婦人科系の対応メニュー
今でも時々作ります
◇煎り玄米の作り方◇