- 目次:
- 1.身体状況 2008年、春の終わり
- 体が金属のように感じる
- よく考えて食べると、見える世界が違う
- 2.思考で食べるか、体に聴いて食べるか
- 単純に肉食を断つ?
- 3.噛むことを考える
- ところで、噛むということは
- 唾液は偉大な物質
- 一口30回、30秒を目安に噛むと…
- 4.実施状況 2008年、春の終わり
- そんななか、お弁当を作り始めてみる
- 自分の消せない虚無感に気付く
1.身体状況 2008年、春の終わり
体が金属のように感じる
食べ物を自分で吟味して食べようと思ってい私の、そのころの体感と言えば、「自分の体が金属のように重く、硬くて動きづらい」という事でした。
かんかんかん。 体がそう言っているようだ。
柔軟でないというか、なにかの金属のようにも感じる。
体は今まであった脂肪が絞れるだけ不覚に絞れたみたいで、 随分身軽になってしまった…。でも、痩せてるからって動けないかというとそうでもなくて、 朝はしっかり目が覚めるし、仕事さえなければ(笑)、随分心地良い。
だいぶ実践と勉強するうちに「マクロビオティック」というのもわかってきて、「マクロビオティック」とは、宇宙から細胞までのエネルギーを陰陽に分けて考える、一つの考え方である。というのが、これがやっと理解できました。
考え方の一つ、ということは、世の中の答えは他にもあるということ。
この考え方を含めた食事療法は、食べ物によって陰性や陽性に傾いた体を正常に戻す働きをするのです(正食とも言うらしい)。
例えば細胞はプラス極の核の周りをマイナス極がぐるぐる廻っている。 これが沢山集まって人間ができる。 陰と陽がぐるぐるらせん状に廻ってエネルギーを作りだす。 インドでいうところの「チャクラ」から出ている電磁波エネルギーの流れは経絡とか言われているものです。
マクロビオティック的な視点から考えると、 お灸というのは、この経絡組織のツボを刺激する補完治療だから、私の場合、気の流れはまるきりダメダメだけど、補完処置ばかりをしてきたことになる(随分長い間)。
最近はお灸の先生も、何が悪くて動けなくなるのかさっぱりお手上げ状態で、エマージェンシーボタンばかりを押し続けてきた私の体の柔軟性がなくなってくるのも納得する。
2008年05月02日 mixi日記
よく考えて食べると、見える世界が違う

「食べ物で体細胞を入れ替えよう」……毎食、じっくりと噛んで食べ物のことを考えてみることをしてみます。
一週間休暇の最初の日に行った「月光荘」には、そのあともずいぶんお世話になりました(このお店の店主さん自体は特別ベジタリアンではなかったように思います)。その隣のスーパーの奥に精米機もあったし何かと便利でした。
2.思考で食べるか、体に聴いて食べるか
単純に肉食を断つ?
思考的に単純に肉食を断って食べることを「いけないんだ」という人がいますが、甘いと思っています(笑)。時々、体の構成的に無理せず食べれば? とも感じますね(宗教とも違いますからね)。
私は本当に肉を断つ方向に行くんですが(ときどき、間違って卵ぐらいは食べてみるけど、やっぱりちょっと体がつらい…w)、その方が自分が安心したからです。 周りでおいしいと焼肉していても、それを「食べ物」とすら感じませんからね。 それで肉を食べないから、「ベジタリアンは食を大事にしない」というバカがいましたが、そこは、頭の中でやってる人たちと一緒にされたくないですね。
それから、自分と相手の境界線くらいは分かります。そうすると、それを大事にしているのか、そうでないかくらいは見えてくるものです。ただ、それで体を壊してしまっては、本末転倒だといっていいでしょう。
結果的に私の食べられないっていうのは「私の個人的な処方」であり、単純に宗教や思考とかの周りの価値観は、結果的に参考程度にしかなっていません。
3.噛むことを考える
ところで、噛むということは
ところで噛むという事は、人体にもってもとても有益。この月光荘で紹介された本の中に自然農にとりくむとある大学教授の先生の本がありました。
その中に噛むことに注目した項目があります。まず、噛むというのは脳に血流がいくですね。脳神経細胞の活動が活発になり頭が良くなります。あと、顔面の筋肉が発達するので、言語の発音もよくなるとか。
唾液は偉大な物質
それで、唾液っていうのが結構重要なんです。当時参考にしていた、書物より引用です。
食べものを良く噛むと唾液がたくさん出ます。耳下腺、顎下腺、舌下腺という唾液が出る幕が顔の左右それぞれ3つずつあります。ここから偉大な物質が出ています。
活性酸素の研究の第一人者である同志社大学名誉教授の西岡一先生は、大腸菌を使って突然変異の実験をしています。シャーレの中の培地に、あるアミノ酸がなければ増殖できないアミノ酸が大腸菌を植えます。
そのあとで、中央のろ紙にいろいろな発がん物質のさまざまな濃度のものを置きます。物質が培地中に拡散して大腸菌にたどり着くと、突然へにが起こって、細胞分裂ができる大腸菌にします。すると30分に1回分裂し、48時間培養すると1000分の1ミリの大腸菌が肉眼で見えるような大きさの点点(コロニー)になります。
このコロニーが多いものほど突然変異がたくさん起こったということになります。突然変異というのは、発がん性と奇形です。そして、1シャーレ当たりのコロニーの数を数えた結果が下図です。
「雑草が大地と救い食べ物を育てる」片野 學(東海大学教授) 芽生え社 より

唾液を処理しない場合には、たとえばトリプ-P1は660くらいの点(コロニー)ができました。
「雑草が大地と救い食べ物を育てる」片野 學(東海大学教授) 芽生え社 より
ところが、唾液を処理した培地では、40位しかできませんでした。4NQO(4-ニトロキノリン1-オキシド)という発がん性物質は、唾液を処理しない場合には900のコロニーができましたが、唾液を処理した場合にはグラフで見るようにごくわずかになっています。
つまり、唾液は発がんと奇形を起こす変異原生を10分の1くらいに減らすことができるということがわかりました。唾液には毒消しの効果があるのです。
一口30回、30秒を目安に噛むと…
この本、月光荘でのご紹介でした。片野さんは、日本酒が大好きな先生で、一度、勉強会を開かれたようでした。残念ながら出席はできませんでしたけども。
毒消しまで目指すと、だいたい一日30回、30秒。目安。人の唾液成分は下記の通り。ただ、噛まないと唾液は出てきません。

酵素の中のペルオキシダーゼとカタラーゼが毒消しの主役です。体内の不要物質や毒性物質を処理する物質です。
ビタミンのうちビタミンK。油に溶ける性質を持っていて、血管の柔らかさを保つ働きをしています。その他のビタミンも出ますので、ビタミン剤はいらなくなりますね。
この中には、ホルモンのパロチンは日本の医師が発見したホルモンで、細胞の若さを保つホルモンです。耳下腺から出るホルモンで、たくさん分泌されると実年齢より10歳も若く見えるとか。
無機質には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム。細胞のエネルギーと作る呼吸器にはどれも必要ですね。思えば、よくできています。
乳酸、クエン酸も殺菌剤ですね。虫に刺されたり怪我したら、とりあえずなめとけなんてことがありましたが、まさにその通り。
4.実施状況 2008年、春の終わり
そんななか、お弁当を作り始めてみる
食材を求めると、近所に「野菜工房」という有機栽培ばかりをあつかうお店があったり、その他にも数店、添加物を使わない調味料のお店を見つけて、ちょっとほっこりしていました。
マクロビ的にあれこれと一通りメニューを回しながら作ってみようとしました。

・麦込みの玄米で、ヒジキの混ぜご飯
・実家で採れたインゲンの塩ゆで
・レンコンの炒め煮
・ひよこ豆の煮モノ
・高菜炒め
・高菜付け
有機野菜の「野菜工房」でがっつり入った高菜が、130円でした。
自分の消せない虚無感に気付く
「そう・うつ」は、最近、精神と感情の病気として、ポピュラーなのだが。
2008年04月27日 mixi日記「 あれって、障害だったんさ。 」
「マクロビオティックの観点からすると、卵・チーズ・肉や動物性食品のとりすぎ。と同時に塩気の強い食事。化学薬品が添加された食事・薬物、等々。多くの場合、低血糖症が潜在的理由にある」と、書籍はそう言っている。 外食が増えると確かに危なくなる…。
…そういえば、昔はそんなに聞かなかったなぁ。
「実在的虚無感」
芸術・文化・音楽、アートの分野では歓迎されるアレは障害なんですね。
私はこれが長いですよ。記憶が確かなら、小学校低学年くらいから…。
これで手が止まらない人なら良いのですが、止まって動けなくなるのは実はしょっちゅうですから(体のどこかが悲鳴を上げてる状態なんでしょうね)、いくら歓迎されても個人的にはストレスがたまる一方です。
「エネルギー的観点からすれば、自然界への柔軟な適応性も含めた日常生活の秩序の喪失。食事における主食の欠落、伝統的に生命の糧とされてきた全粒穀物の不在。」
さらに「人工的で断片的な食生活(コンビニとかファストフードとか)でなくて、自然に沿った食事法に回帰して、健康的な生活を実践することは、秩序だった心持ちと生きる目的を取り戻すための一助となるもの」
あー。理解。
どうりで最近、自然にお店の人と仲良くなったりしますね。そういえば。人のご縁がこの一ヶ月で普通に増えています。
自分のために買い物するのも苦でなくなったし(半年前は、たとえそれがネット通販でも、なぜだかものすごく体力がいった)。

当時は主食として、
・玄米
・雑穀+玄米
・麦+玄米
・小豆+玄米
・玄米に戻る。
久司マクロビオティック治病のための食事法の一部ですが、こういうことを意識して、食べてみようとします。信じるも信じないも、やってみないと分かりませんからね。
それで噛んでみると、意外な発見が多かったのです。雑穀ってこんなに滋養があったんだとか、豆って大事ね、とか(肉のたんぱく質代用)、小豆は甘いんだ、とか。
でも、私の症状はパッと簡単には回復はしていくはずはないんですけどね。 薄皮がはがれていくように…、その薄皮を延々と確認だけはしていきました。