私たちは酸素を使って食べ物を酸化して水素イオンを取り出している
私たちは空気中の酸素を使って何をしているのかというと、食べた物を酸化をして、水素イオンを取り出しています。
私たちは呼吸をして酸素を吸います。この吸った酸素の約95%をミトコンドリアが使います。酸素の最終地点はミトコンドリアの内膜にある電子伝達系です。ミトコンドリア内膜にはナノレベルの小さな発電機が多数存在し、常に電子(e-)を発電しています。
ミトコンドリアの内部はひだ状になっていて、内膜をマトリクスと呼びます。一世風靡した映画「マトリックス」のように、内と外が違う世界。そこで内と外での違いをうまく使っている機能があります。
水素イオンの濃度の高い低いで滝のように流すことができ、ロータリーエンジンのように発電をしています。ATP合成酵素は、水素イオンが一つATP合成酵素の時に流れ、電子(e-)を三つ発電します。
それで、小器官に行って放電状態だったADP(アデノシン二リン酸)に電子(e-)を利用すると一つリン酸をくっつけることができ、充電状態のATP(アデノシン三リン酸)ができます。
ATP(アデノシン三リン酸)
ATP(アデノシン三リン酸)は、20歳をピークに40歳で約半分、60歳で3分の1とだんだん少なくなってきます。
エネルギーだからたくさんあるといいじゃないかと、イメージが起こるのは当然で、じゃ、これを薬剤にしたらという発想になるのです。ところが、ATPを口から取り入れても、たいして効果がありません(実際にATP製剤というのは現在あります)。
なぜなら、アデノシン三リン酸の元のアデニンは、私たちのDNAのアデニンなのです。口から入れる人工的なものと違うから、体が「違うもの」と認識してしまい人には使えないのです。
そして、1日にATPが生み出される量なのですが、人の体重とまったく同じ総量必要になります。60㎏の人なら60㎏のATPが毎日うみだされています。とてもじゃないですが、口からは食べられません。
ただ、体内では数十グラムのATPを発生させ、細胞の小器官でリン酸を一つ手放しADP(アデノシン二リン酸)になり、また、ミトコンドリアのATP合成酵素に戻りと、ぐるぐる3分ごとに再利用している形になります。
活性酸素は必ず生まれる
電子伝達系の名前の由来は、ミトコンドリア内膜に電子(e-)が通る一本の電線が通っているようからです。電子(e-)の流れるエネルギーも使い、食べ物から取り出したプロトン(水素イオン)をマトリクスから吸い上げているのです。
私たちが吸った酸素は複合体Ⅳで、この運ばれた電子(e–)と水素イオンで水(H2O)になります。
空気中に水素と酸素があってもほっといたら10年たっても20年たっても、水(H2O)にはなりません。白金を燃やす実験をやった記憶があると思うのですけど、燃やすエネルギーがあって初めて水蒸気になり水になります。体内ではこのくらいのエネルギーの移動が、静かに常に起きているのです。
電子伝達系は複合体Ⅰ~Ⅳまであります。食べ物から抜き出した水素イオンはそのままでは運べ間内ため、NAD+(ニコチンサンアミドアデニンジヌクレオチド)にくっつけてNADHにして運んできます。そこから膜間腔に水素イオンをくみ出します。
さて、水素イオンをくみ出す時に、複合体Ⅰからマトリクス側に、複合体Ⅲからマトリクスと膜間腔側に活性酸素が発生します。ただし、ここで生まれる活性体で使われる酸素全体の1~3%、1日100ℓと言われています。
とすると、当然体はこれを防ぐ機構を持ち合わせています。三種類の酵素(カタラーゼ、SOD:スーパーオキシドディムスターゼ、ヘルオシターゼ)と一酸化窒素で無害化されています。
アポトーシスに複合体Ⅲが関与
体内の癌化が起こったとき、正常な状態のミトコンドリアだと、複合体ⅢのシトクロムCを分離させて、カスターゼというタンパク分解酵素を大量に分泌します。それで、癌化した細胞をアポトーシス(予定死)に至らせています。
複合体Ⅲは三層に分かれており上からシトクロムC、シトクロムBと続いています。シトクロムCとBにはヘム鉄(血液のヘモグロビンと同じ)があり、電子が二つの二価鉄、電子が三つの三価鉄で、プラスマイナスの電荷を作り磁石のようにくっついている状態です。
シトクロムCは、ミトコンドリアが正常な時に、細胞に異常があり自死する必要がある場合、遊離します。ミトコンドリアが正常でない場合、電圧が下がってシトクロムCを遊離することができずに、アポトーシス(予定死)できない状態になります。
癌化の理由三つ
細胞の癌化には三つあると言われています。
一つ目がミトコンドリア電圧の低下。これは、新陳代謝が落ちるということです。
二つ目が外因性のストレス。最近の一番大きなものは、放射能になります。
三つ目が、内因性ストレス。活性酸素です。
プラズマ療法では細胞の正しいアポトーシスをうながします
プラズマ療法では、一酸化窒素(NO)と振動する電子(e-)を充填したプラズマウォーターと、プラズマパルサーという装置を使って電子(e-)を大量に打ち込みます。それにより、ミトコンドリアの電位を上昇させます。
そうして、シトクロムCの核となるヘム鉄を遊離させて、複合体ⅢからシトクロムCを分離させます。そのことによって、癌のアポトーシスを誘導し、最終的には消失緩解を起こさせています。
医療従事者の現在:実は人体を、科学的にとらえてはいない
電子伝達系を医師は知らない
多くの医師は「病気の専門家」で、ほぼ科学的に抜け落ちているのが「人のエネルギーは、どこで生み出されているか」という人の体の仕組みにの基本知識がないことです。ちなみに、カロリーで人は動いているのではありません。
一番多くエネルギーが生み出されているのは、細胞内のミトコンドリアの電子伝達系です。
高校までの「理科」は便宜的に解説された部分がある
電子伝達系のエネルギーの生み出し方は、高校理科で習う「生物」の分野になります。しかし、残念ながら高校理科の時点でも、正確ではありません。
高校までで習っている理科の知識は、科学的現象を分かりやすくするために、便宜上そう述べているだけで、実際の科学と照らし合わせると正しくない事があります。大学に上がってその分野で学ぶと違いが分かるのですが、「理科」は便宜部分があるので、と言う理系大学出身者は、なぜかほぼいません。
厳密には、エネルギーの分野は、物理的な数式の解説をということを含めなくてはならないために「事実を、どこまで要約していいか分からない」という概念と、それを表現する日本語力のなさが一つ。それから、おそらく自分の研究しか見えてない可能性があり、「正しい科学知識を広めていないことが社会の不利益」だという、目線の広さは持ち合わせてないのだろうと推測されます。
しかし、食べてエネルギーを生み出す体の仕組みは、毎日、私たちが知らないうちに使っている体の作用の一つです。
ちなみに、開発者が便宜上のことを事実だと勘違いしている場合がある
実は、科学的事実を勘違いして開発をするケースがあります。開発者側も勘違いしているうえ、投資側も科学知識に乏しい自覚がないため、結果的に巨額な開発費の投資を行っています。もちろん、もともとが「勘違い」なので開発に成功することはありません。
これについては、投資家側に優秀な研究者が顧問につけばいいのですが、個々見栄や組織団体のエゴが改められない事情もあるようです。謙虚な大人でありたいものです。
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